心臓がドキッと大きく高鳴る。

それは……。

「あ、あなたの子ではないわ。
だからと言ってあの人の子でもない」

自分でも何を言っているのかと思う。

結婚した翔也に
あなたの子よと言う訳にはいかない。

だからと言って

もう柊さんとの誤解をされるようなことも
言いたくなかった。

「何だよ……それ?言っていること滅茶苦茶だろ。
時期的にも俺の子だろ?
それとも……その当時に俺以外の男とも
関係を持っていたのかよ?」

不機嫌そうに問い詰めてくる翔也。

違う……私は、あなた一筋だった。

奏太は、あなたの子よ!

でも……裏切られた記憶が蘇る。

あなたは、もう私の彼氏でもない。
違う女性の旦那……。

「……そうよ。
私もあなた以外と関係を持っていたの。
この子とあなたは、関係ないわ」

苦しい……。

もう自暴自棄になっている私には、
悪い女になってもいいと思った。

例えそれで白い目で見られようが……失恋して
ボロボロの私には、これ以上増えても同じだ。