「はぁっ?何だよ……それ!?
俺以外の男とも関係を持っていて
出産までしたっていうのかよ!?
お前……そんな最低女だったのか!!?
このくそ女」

翔也から罵声を浴びせられる。

真剣に愛した男性。
その言葉に……酷く傷つけられる。

涙が止まらない……。

しかし、その時だった。

「あ~ぱぁぱ。ぱぁぱ」

抱き締めていたはずの奏太がパパと名前を呼んだ。

えっ……?

奏太……あなた。翔也が父親だと分かるの!?

慌てて奏太を見る。

だが奏太は、翔也を見ていなかった。
背中を向けて後ろの誰かに言っていた。

「ぱぁぱ。ぱーキャハッー!!」

嬉しそうに雄叫びを上げて手を出していた。

後ろ……?

恐る恐る後ろに振り返るとそこに居たのは、
悠斗さんだった。

ゆ、悠斗さん!!?

「ぱぁぱ。ぱぁぱ」

どうやら奏太は、悠斗さんを父親だと
勘違いをしているらしい。

「あのね……奏太……」

どうやって説明をしたらいいか戸惑っていると
悠斗さんは、駆け寄り
奏太ごと私を抱き締めてきた。