ただ、守りたい命だったから
乗った瞬間、寧々が私の顔を覗きこむ。

「よかったの?」

『これでいいのよ。私はこの子がいるから。責任とか感じられても迷惑なだけよ。』

お腹をそっと撫でながら、あと半年ちょっとで産まれてくる我が子に話しかける。

よかったのよね…?これで…。

二人で頑張って生きていこうね。

ごめんね、あなたからパパを奪うママを許してくれる?
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