癒し恋~優しく包まれて~
キスした日
えーっと、今日はたしか土曜日だから、まだ寝ていても大丈夫。何をするとか予定もなかったから、もう少し寝て次に目が覚めたら、洗濯しようかな。

お天気はどうかな?

昨日は金曜日だったから、残業しないで夕美とご飯を食べてから、進士さんのバーに行ったら、エリカさんに会って、処女だと言い当てられたけど、気にしないで飲んで帰った……あれ?

いつ帰った?

どうやって帰ったっけ?

昨夜の記憶を遡るが、思い出せない部分がある……。


ごろんと寝返りを打つと……なにかに当たった。

ん? これ、なに?

むにっ

なんだろう? この感触……

なんか温かいけど……


「三上さん、ちょっとくすぐったいんだけど」


えーっと、この声は入江さんだ。なんで入江さんが隣にいるんだろう。


「あっ! ええっ! ちょっ! なんで?」

「おはよー。もう少し静かに起きてね。まだ寝ていていいから、ほらおいで」

「おいでって……ここはどこですか?」


私の部屋でもないし、入江さんの部屋でもないと思う。見覚えのない部屋だけど、この感じは……もしかして?
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