恋人は魔王様
1.始まりの唇づけ
「ねぇ、百合亜(ゆりあ)っ
 学校の前に超~~~カッコイイ人が立ってるんだってっ」

声を弾ませて教えてくれたのは、超~~~美人な私の親友、笑麗奈(えれな)。
父にロシア系アメリカ人、母に日本人を持つ彼女は、身長170センチの長身、スレンダーで色白の美人だ。

本人はなんだかコンプレックスみたいだけど、瞳が青いのとか、髪が柔らかい金髪なのとかで、典型的日本人の私から見ると憧れちゃう☆

ちなみに、私のコンプレックスは……

まぁ、それは機会があったらおいおいお伝えすることとして。



「へぇっ
 誰待ってるのかな?」

ミーハー気分で二階から下を覗いた。

誰の彼氏であろうと、カッコイイ人を見るのは好き。

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