常世(とこよ)の花嫁様
第2章(天狗)

常世

塔子「ぎゃゃゃゃゃーーーー!!!」


ゴロゴロゴロ...ドスンっ!!っと、絵に書いたようにスローモーションで

私は転がって、尻もちをついたーーー


蛙『ふぎっやぁぁぁゃゃゃゃ!!!!』


こちらも何らかの衝撃を受けて、叫びのたうち回っているーーー


塔子「あ!?さっきのカエル!?ーーーかはっ!!??」


身体中にべっとりとこべりついた体液は...多分...蛙の胃液だろうかーーー?

塔子「ゲホッゲホッ...!!」

やばいっ!喋った拍子に…ちょっと飲んでしまった

ーーーがーん。。。


塔子「よいしょ、あ!?だめだ」
乗り物酔いしてるのか、、、ぐるぐる目が回って気持ち悪い...
立ち上がろうにも
真っ直ぐ、立てない…
クラクラする


塔子「ーーー。。。」


足元がふらついた、、、その瞬間ーーー!?


ふわっと、軽々と私を抱き抱える誰かの腕


もしかして…この人が…私を助けてくれたの…?


銀髪サラサラの髪は腰まで長く、銀眼の超美男子が


ーーー私を見下ろし、お姫様抱っこしてるーーー


女の人みたいに綺麗で、すらっと長身


細いのに、ゴツゴツとした筋肉質の身体


ーーー綺麗な目ーーー


まるで昔、夢に見た絵本の王子様ーーーみたいーーー



そう思ったのも束の間。


『くせー』
く、くさい!?
私をチラリとみて、そう一言つぶやく。。。
まぁ、今の私はゲロにまみれていますけど…そんな…ひどい…

『リン、受け取れ』

ポイッと私を物のように放り投げた


塔子「ぎゃゃゃゃゃーーーー!!!」


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