セピア色の物語

どこまでも続く小麦畑は

傾いた陽の光を受けて黄金色に輝く


風が穏やかで

緩くまとめた私の三つ編みを優しく揺らした


あの日も今日のようで

こんな平穏な日々が

永遠に続くように思えた


目を瞑って

嗅ぎ慣れた小麦の匂いを肺いっぱいに吸い込めば

君との日々を思い出す
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