一番星シリーズ~おまけSS
初めてのLOVE(「愛してるって言って」より)



「蒼ちゃーん」


「すず、おはよう」


「おはよう! 蒼ちゃん!」



外に出ると、迎えに来てくれた蒼ちゃんが車から出ていて、そのまま一直線に傍に駆け寄ってぎゅっと抱きつく。



「ははは、すずは朝から元気だよな」



そう言って髪をくしゃくしゃと撫でる手にドキンっと胸が高鳴る。



「蒼ちゃんに会えたからだもん」



ぷぅーっと頬を膨らませると、蒼ちゃんは「知ってるよ」と言いながらふっと笑う。


蒼ちゃんと付き合い始めてから気がつけば半年。


これ以上ないってくらいに蒼ちゃんのことが好きだったはずなのに、この半年の間に蒼ちゃんへの想いは日に日に増していっている。


どこまで膨れ上がるんだろう。
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