愛しの残念眼鏡王子
エピローグ
「綺麗な星空ですね」

「うん……」


ふたりで夜空を見上げていた時だった。

一郎さんは急に腕を伸ばした。

「一郎さん?」


不思議に思い問いかけると、彼は言った。

「こんなに綺麗だから、ひとつくらい掴めると思って」って。


彼らしい発想に笑ってしまったけれど、以前私も同じことを思ってしまったことが嬉しくて、一緒になって星を掴むように腕を伸ばした。


彼となら、どんな日常も幸せで溢れ出す。

なにがあっても、幸せに変えてくれるはず。


なんていったって、一郎さんは私のヒーローだから。


END
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