ビル出、とは行っても、何処へ行ったらいいのかわからず、とりあえず、なんとなく、入ってみたかった港近くの店に行って、軽くお酒を呑んで。

 夜景を見て、ゲームセンターに行ったら、クレーンゲームで大量に取れたので、機嫌を良くし。

 ホクホク顏でうっかり……

 ……帰ってきてしまった。

 長くは悩めない性格なんだな、と自分でもつくづく思う。

 佐丸も玄関で靴を脱ぎながら、
「単純な奴だな」
と言ってきた。

 返す言葉もないが、でも――。

「でも、いい気晴らしにはなったよ。

 大じいじが私になにも期待してないのはよくわかったけど。
 まあ、なんだかんだで、オフィスも人材も頂いたわけだし」

 そこで、佐丸を見上げて笑う。

「長靴を履いた執事様も頂いてるしね」
と言うと、阿呆か、と言う。

「特になにもお前にしてやる予定はないぞ」
と言いながら、さっさと上がっていってしまった。

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