燦々と日の差し込む平日の昼。

 明日、デスクが入ることになっているオフィスで桜子は言った。

「このなにもないオフィスももう見納めか。
 いつか本当に此処がちゃんとした会社になったら、懐かしく思い出すんでしょうね。

 佐丸と二人で、此処でぼんやり過ごしていた日々を」
と言うと、

「桜子様」
とあの完璧な笑顔で佐丸は言う。

「ぼんやり過ごしていたのは、貴女様だけでございます」

 ……さようでございますね。

 そんなことを言っている間に、すぐに芹沢たちがやってきた。

「いよいよ、明日、デスクが入るのか。
 まず、なにをやるか決めてからの方が良くないか?」
と芹沢が言ってくる。

 今日は1回目のこの会社の会議だ。

 ……この会社って、まだ名前すらないのだが。

 自分たちで一から話し合って決める。
 それもまた楽しいではないか。

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