‐部恋。 Round 02‐
-Story.1
――――――…
私達は手を繋いで
坂道をゆっくりと
下っていく。
『それにしてもさ、
マネさん達のサプライズ
成功できてよかったな!』
勇介は私に微笑みかけた。
「うんっ!
ほんとにみんなのお陰♪」
『いやー、
今回ばかりは
愛奈が俺らに
提案したからじゃん?
多分みんなも
そう思ってるよ。
マネさん達だって、
愛奈に感謝
してたじゃん。』
「――…うん。
ありがと。」
勇介に褒められ慣れて
ないもんだから、
なんか素直に喜べなくて
照れくさかった。