ワンコ時々オオカミ

ご対面〜ん

「失礼します。」と案内してくれた仲居さんの声が聞こえ襖が開いた。

「お連れ様がお着きになりました。」

俺は急いで元の場所に座った。

「さあ、どうぞ。」とうながされ先に叔父貴より若そうな男性と見合い相手の女性が入って来た。 女性が横を通り過ぎた時(いい香りだなぁ〜香水か?それともお香か?ホッとする香りだ。それにスカイブルーっていうよりも水色といった方が合うワンピースも似合ってる。)相手に気付かれないように鼻をピクピクさせる。

叔父貴の前に男性が俺の前には女性が座った、あたり前だが。また仲居さんが叔父貴と俺にお茶を入れ、来た二人にもお茶を入れた。

「ごゆっくり。」と頭を下げて出て行った。

「お待たせしてすみません。」と二人して頭を下げた。

「いいえ、私達の方が早く来すぎたので気にしないでください。」と手を振った。



< 11 / 87 >

この作品をシェア

pagetop