JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
観覧車
響の前では思い切り泣ける。

ただ、中途覚醒の時はひとり泣く。


夜中まで付き合わせるわけにはいかないし。
この時間は一真と過ごすから。


別に一真と過ごすのは、この時間に限らずだけど。
この時間はそれが習慣になっていた。


でも。

甘えれる相手がいるのに、甘えられないのは…
余計寂しい気がする。



その夜は長期休暇の影響か、いつになく早い覚醒で…

明日に仕事始めを控え、このまま眠れなかったらどうしようかと不安になる。


しかも、そんな長い時間寂しさに晒されるなんて…

そう思ってまた、眠剤を追加したくなる。



だけど。

「辛いね」って、心に寄り添ってくれた響を思い出して…


なんだか今寄り添ってくれてるような気持ちになって、それを我慢した。



まぁいいか。

今日は一真と、ゆっくり過ごそう。



そしてふと。
寄り添ってくれた時の状況がよぎって…

眠剤だと知っていた様子の響に、その理由が気になった。


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