「お嬢様、僕には貴方しかいないのです。どうかずっと僕をおそばに……」




「捨てるはずないでしょ。私は自分のものは大切にしておく主義なのよ」



 私は貴方より上のはずなのに。





「お嬢様は僕だけのものですよね? 

 その視線を、

 その声を、

 その笑顔を他のひとには与えないで下さいね」



 

 どうやら、本当は彼の方が上らしい。




「お嬢様、そんな意地悪をおっしゃらないでください。そうでなければお仕置きですね」


 


 


 にっこりと艶やかに笑う私の下僕に勝てる気がしない。