よくばりな恋 〜sweet sweet Valentine〜
so sweet


いつも翠は一生懸命だ。

必死でオレに応えようと頑張っている。


そこが可愛くて愛しい。


今までだって職場恋愛がなかった訳じゃない。

けれど勤務時間中に空き部屋に連れ込んでキスとか有り得なかった。

今日、迎えに行った時からほんの少し違和感は感じていた。いつもより緊張していることくらいは気付いていた。


「チョコが苦手って知らなかったから・・・・・」


健太郎との会話を聞いていたのか。
それで今日は様子がおかしかったのか。


頬に触れる翠の指先は少し冷たいのに、ぎごちなく合わされた唇は温かい。


ほんの数秒重ねただけで離れていく温もり。


「せめてチョコフレーバーのキスで」


驚きで言葉が出ない。



何だ、この愛らしい生き物は・・・・・?



「あの・・・・・海斗さん・・・・・怒ってはる・・・・・?」



だからその大きな目を潤ませて上目遣いやめろって。


「海斗さん・・・・・?」
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