ーー翌日の放課後。


あたしと菜々子はK高校の校門前に車を止めて、漣くんが出てくるのを待った。なっちはバイトをサボろうとしていたけど、あたしは付き添いを拒否した。

なっちはああ見えて意外と真面目なところがあって、普段バイトをサボってるとか聞いたことがない。だから昨日も無理をさせたんだと思うと罪悪感があった。


「全然出てこないわね」


とっくに授業は終わってる時間なのに、待てど暮らせど漣くんが出てくる様子がない。あたしも菜々子もじっと車の中から窓の外にかじりついていたから、漣くんが出てきたのを見落としたとは思えないし。


「もしかしたら待ち伏せを警戒して裏門から帰ったのかもしれないわね」


なるほど、裏門という可能性は大いにありえる……。あたしが諦めようとしていたその時、ポケットに入れていたスマホが揺れた。


「あっ、なっちからだ」


バイト中のはずのなっちからの着信だった。