愛され系男子のあざとい誘惑
膝枕と寸止めのキス
恋をするとなんでもバラ色に思えるから不思議。それまではコンビニでお気に入りの杏仁豆腐を買うことくらいしか楽しみがなかったのに、今は朝からドキドキして毎日が楽しみ。

約束をしているわけじゃない。でも藤澤さんはあれから一週間以上経った今でも「おはよう」と一番に来ては声を掛けてくれる。

本当ならもっといろいろ話したい。だけど、私は仕事中。サボるなんてもってのほか。それなのに、「俺が勝手に話してるだけだから気にしないで」と藤澤さんはいろいろ教えてくれた。

私より1つ年上の25歳。仕事が忙しくなかなか時間ができないけれど趣味はドライブとか。


「運転するの好きで、時間が出来たら海沿いをよく走ってるんだ」


その一言だけで自分が助手席に乗っている妄想が出来る。恋する脳は絶好調。


彼の情報を集めていくたびに自分と照らし合わせて、ニヤける顔は誰にも見せられるものじゃない。
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