小倉ひとつ。
小手毬は枝がぐっとしなるので、変形花器を使うととっても綺麗に見える。


見せていただいたいろいろな変形花器に夢中で、全然気づいていなかったという体たらく。


奥さんありがとうございます、せっかく素敵に生けてくださったのにごめんなさい……。

もし来年も何かあれば、来年は絶対にお礼を忘れないようにしよう。


秋海棠は繊細な金細工に似た、上品な趣がある。


秋の定番のお花だから、高校生の頃茶道部だったときに、文化祭の簡素なお茶席で生けた覚えがある。


細い枝はよくある焦げ茶色だけれど、茎だけピンク色で、細かく枝分かれした少し長い茎の先に、小ぶりのお花が咲く。


花茎のピンクがとても綺麗だから、墨汁みたいな真っ黒の花器が似合うと思うのって当時学校でお呼びしていた卒業生の先生が生けてらしたんだけれど、確かにとても素敵だった。


瀧川さん、お誕生花が秋海棠なのいいなあ。


すごく素敵で可愛らしくて、そのときからずっと好きなお花だ。
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