旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
7.旦那様には秘密





玲央さんの家で暮らすようになり、一ヶ月ほどが経った頃の、よく晴れた日曜日。

私の姿は友人の結花とともに、自由が丘のビュッフェレストランにあった。



「いっただきまーす!」



テーブルに並べた沢山のお皿を目の前に、満面の笑みを浮かべると早速フォークを手に取った。




最初のお給料が出たこと、しかもそれが予想以上の金額だったことから、久しぶりに結花と会い、新しくオープンしたお店へ食事へとやってきたわけだ。



評判通りの味、なかなか美味しいなぁ。

けどパスタの茹で具合とかは、いつも長谷川さんが作ってくれる方が好みかも。

しかも長谷川さん、いつも私の食べっぷりを考慮して玲央さんの倍の量を私用に用意してくれているんだよね。



先日玲央さんが『最近食費かかってるなー……』とボヤいていたのを思い出し、気まずくなってしまう。それでもその後、『冗談』って笑ってくれるんだけどさ……。

そんなことを考えていると、目の前の結花は食事も始めず固まったまま。



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