社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
両想い

告白

「長嶺、休憩しないか?」


「あっ、はい。」



どれぐらい時間が経ったのだろう。時間を見れば、夜中の0時を過ぎていた。



「社長、すみません。」


「ん?」


「徹夜………付き合わせたみたいで。」



社長の手が私の頭を優しく撫でる。その手に顔を上げた。



「花菜、夜中のデートだな。」


「社長。」


「健人だろ。」


「本当にすみません。」


「謝らなくていい。こんな機会は滅多にないから。」



優しい健人さんに微笑めば、健人さんの手がグシャっと髪を撫でた。



「健人さん、髪が乱れる。」


「ははっ、元気出たか?さっきからションボリしてたぞ。」


「そりゃあ、私もヘコみます。」


「飯、まだだろ?買いに行くぞ。」



エレベーターに乗り、私達は近くにあるコンビニを目指した。


コンビニで買う健人さんにクスリと笑った。



「花菜、何だ?」


「健人さんもコンビニとかで買うんですね。」


「当たり前だろ。」
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