社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編

完璧な男との付き合い

徐々に、深い眠りから浅い眠りへと移行する。



「ん~。」


「花菜、おはよう。」



健人さんの声に目を開ける。目の前には健人さんが私を抱き締めていた。



「花菜、寝れたか?」


「うん……。健人さんはいつ起きたの?」


「今。花菜がモゾモゾと動きだしたから。」



健人さんの顔が近づいて唇が触れた。



「花菜、お風呂に入る?」


「うん。健人さん、お先にどうぞ。」


「一緒に入るか?」



健人さんの言葉に目を閉じた。



「お先にどうぞ。」


「ふ~ん、今度、一緒にゆっくりと入ろう。」



それだけ言うと健人さんはベッドから出ていった。暖かい布団に潜り、もう一度目を閉じた。



「………な、花菜、遅れる。」



健人さんの言葉に一気に脳が覚醒していく。


風呂上がりの健人さんは上半身裸で髪を拭いていた。



「花菜、遅れる。風呂に入ってこい。」



慌ててお風呂に向かった。
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