呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
終わりもコーヒーショップで


※ ※ ※



「で?29歳の誕生日もボッチだったと」

「はい。そうです」

「だったら、連絡してきなさいよ!飲みには……私は無理だけど、やけ酒に付き合うくらい出来たわよ!」


チッ、こんな時に飲めないなんて!
そうブツブツ言われて気持ちが上がる。
ふふっ、嬉しい。


「ありがと。でももしかしたら会えるかもって思ったらギリギリまで待っちゃったんだもん……」

「で?連絡は?」

「……ライン1つありませんでした」





「・・・・・」

「・・・・・」






無言が怖い。

< 52 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop