WHAT COLOR IS LOVE
時計台 1
それはまるで、空気の中の酸素のように、私を生かし続けるもの。
けれど、時には量を増やして、私を失明させるんだ。
のぞき見したいね。
マスターベーションする。
あなたは美しい。
もっと悶えて、もっともっとイイ声だして。
そう、そうだよ。
気持ちいい?
ねぇ、イキそう?
抱いて。抱いて。ギュッといっぱい。
内臓全部ぐちゃぐちゃにかきまぜて。
あなたはとっても気持ちいい。
私を抱いてくれて、ありがとう。
かなり、永遠。
ヤバいぐらい。
コワいぐらい。
伝わるでしょう?
ほら、伝わってるでしょう?
あなたじゃなきゃ、ダメだって。
私の心が叫んでるのが。
ねぇ、聞こえるでしょう?
どうして、あなたができないささいなことは、いつもこんなに私を苦しめるのかしら?
どうして、あなたは、こんなにも、ささいなことができないのかしら?
愛してると、なんど言っても、やっぱり足りなかった。
言葉はいつも無力で、ちっとも意味がなくて、それしか知らない私は、いつも悲しいばっかりだった。
絶望して、泣いて泣いて泣いて、それでも。
泣いても結局は、抱いて抱いて抱いて。
何度も繰り返した。
会いたかった。
会いたいだけがすべてだった。
そして、隣にはいつも、会いたいあなたがいない。
忘れてなんかあげないよ。
でも、私のことは全部忘れて。
そしたらきっと、あきらめもついて、また誰かに会いたくなるかも。
そうなれるかも。
あなたに会いたいことは、ずっと、ずっと、誰にも秘密。
知られちゃうとね、きっと、なくせなくなるよ。
愛してると嘘をついた、あの愛しい声を…。
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