WHAT COLOR IS LOVE
時計台 2
君と抱き合うことで、僕は幸せになれるかい?
こんなにも数え切れない星を、僕は見られる目を持っている。
もう、それだけで、十分なんじゃないかと、思うときもあるんだよ。

裸になりたいんだ。
そればかりを望んでる。
見せてあげたいんだ。
でも、それってどうかな。
中まで見えなくて、結局なんにも、からっぽのまんまだよ。
何も残っちゃいないんだ。
だから僕はいらないんだね。
君を思うことも、もうすっかりなくなってしまったら、本当に幸せなのに。
また会ったね。
君はいつでも笑っていなくちゃダメだよ。
悪いけど、他の顔はとても見れたもんじゃないんだから。
おいしいシチュウのかわりに、ヤニを一本あげよう。
君には、路地裏がよく似合う。
ボロボロの服を着て、凍えながら、死ねばいい。
君はとっても、どうしようもないよ。

君はずいぶんと優しいんだね。
けれど、剥き出しの偽り。
どうして見つけられるんだろう。
もう、それ以上立ち入らないで。
私は、そんなに強くないよ。
孤独を感じないような、弱い人間になっちまった。
不安で不安でどうしようもない時ほど、君の声は悲しい。
大丈夫って言ってほしいだけだよ。
愛してるは、言わなくても足りてるんだ。

騒がしい奴だなぁ。
泣き叫んでばかりいるんだなぁ。
止めてあげるにはどうすればいいかい?
その目をもぐかわりに、僕の耳を裂いてしまおう。
ほら。もう、君の声は聞こえない。
一年前に戻りたい。
未来はいつも見えなくて。
現実はいつも塞がれて。
過去はいつも輝いて。
こんなにも好きで、もうどうしようもないのに。
なんで、この気持ちは、こんなにも意味がないんだろう。
君にとって無害なら。
君にとって無利益なら。
君にとって無関係なら。
もう、こんなにも、意味がなくなってしまうんだね。
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