俺様社長の溺愛宣言
4.俺様社長とイケメン凄腕外科医
サプライズのプレゼントに舞い上がった満里奈は、ランチをとることをすっかり忘れてしまっていた。

…ぐーーー。

当然、お腹は正直に鳴き出す。

今はもう午後の業務が開始していて、しかも、よりにもよって今日は全員がオフィス内で作業中。

恥ずかしすぎて、満里奈は顔を赤らめ顔を伏せ、お腹を押さえた。

私の隣の席の奏がクスクス笑う。

…穴があったら入りたいとはこの事だ。

「…渡辺さん、お昼食べなかったんですか?」

そう言って笑いながら、カロリーメイトを差し出したのは亜香里。

「…ちょっと急用で食べれなくて」

そう言って苦笑いする満里奈は、それを受け取り礼を言う。

「…恥ずかしくなるくらいなら、今度からはちゃんとランチとってくださいよ」
「…うん、そうする」

「…はい、これもどうぞ」

そう言って、カフェオレの缶コーヒーをデスクの上に置いてくれたのは課長。

「…ありがとうございます、課長」

申し訳なくなってくる。

「…食後のデザートにはこれ。貰い物だけど」
「…水嶋さん、ありがとうございます」

最後は奏がチョコを置いてくれた。

「…それが食べ終わってから、業務再開すること」

課長の言葉に、頷くと、有りがたくそれを全てたいらげた。

…庶務課のみんなは、本当にいい人ばかり。

満里奈は、この課に入れた事を良かったと再確認した。
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