既婚者社長に溺愛されて!?~9/20に新たに修正済み~
第2章。

 ムカつく……。あの時の私の涙と怒りをどうぶつけたらいいのかしら?
 絶対に結婚なんかしてやるものかと誓ったはずなのに
すぐ後に彼との間に子供がデキたと発覚してしまった。
 現在…妊娠3ヶ月目。

 あの男……やりながったわね!?
一体…どこまで私を驚かせて翻弄すれば気が済むのかしら?

しかも張本人の社長は、
「やった~俺の子供だ!!」と大はしゃぎだ。

「……社長。私のした事を覚えていますか?」

「うん?何を?」

 もうすでに私が怒っていた事を忘れているではないか。
それがさらにムカついた。
 いいわよ……あなたがそれなら私も考えがあるわよ!

「言っておきますけど子供は、産みますが
あなたとは、結婚しませんからね?」

「はぁっ?何でだよ!?」

「当たり前じゃない。あんな自分勝手な事をしておいて。
 そんな人と結婚なんて考えられません。
子供は、1人で育てますから」

 当たり前じゃない。私は、怒っているのよ。
あの後も帰ったら社長を殴ったのは、言うまでもない。
 本人は、私は、意地でも結婚をしてやるものかと思った。

社長のためにならないし。
 しかしお腹の子は、次期跡継ぎでもあるため
新堂の親族は、子供を産んだら引き渡せとうるさい。
 それに社長のお母様と妹の早百合さんは、とてもいい人で説得された。
 両親も社長と結婚しろとうるさいし。

 確かに跡継ぎもそうだが子供には、父親が必要だ。
あんなんでも……。
 それによくよく考えたら結婚してようが、してなくても
状況が変わる訳ではない。社長の性格だ。
 例えシングルマザーとして出発しても確実に家に転がり込むだろう。
我が家のように……。

 そうなると父親としての責任を取らせた方が賢明だろう。
それに結婚しない限りしつこいし……。
 今も隣で泣いて、しがみついていた。

「分かりました。結婚すればいいんでしょう」

「本当か?俺と本当に結婚してくれるのか!?」

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