「長老!」

シェラは長老宅に飛び込むなり、大声で言った。

長い白髪と白髭。

眉毛までもが白い長老は、驚いた様子をまるで見せず、穏やかに言った。

「シェラールシア、事情はわかっておるよ」

「では、何とか手を打って下さい!」

長老には不思議な力がある。

リスティーがさらわれたことを知っている可能性は、十分にあると思っていたから、驚きはしなかった。