「ぅわぁ!」

海面に顔を出したシェラは、余りの暴風に声を上げた。

慌てて顔を引っ込める。
海中は、普段に較べれば荒れているが、それでも外が嘘のように静かだ。
「すごい風だよ、リスティー」

隣りにいた親友は、心ここにあらずといったふうに頷く。

「そうねぇ」

「そうねぇじゃないよ! ねえ、どうしても今日じゃなくちゃあいけないの?」