「で、どうしてあんなところにいたの?」

シェラは思わずニンジンのソテーを噛まずに飲み込んだ。

白身魚のスチームドフィッシュとニンジンのソテー、カボチャのスープという人間の食事を楽しむどころではなく、シェラは始終緊張していた。

今は親切な彼らも、自分の家に人魚がいると知れば、売るか喰うかのどちらかに違いないのだから。

したがって、先程の質問に正直に答えることは出来ないのだ。