断罪アリス
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翌日。



俺は大学の構内にいた。




特にこれといってすることがなく、暇をもて余していたから本でも読もうと図書館に来たのだ。




今日は珍しくアリスさん達とも別行動で、彼女は風間さんを引き連れて研究所に行っている。




何でも智さんから切碕の仲間だという安倍明晴と母さんのデータを見せてもらうらしい。




本当は俺もそっちに行きたかったけど一応関係者とはいえ、俺は一般人。





国家機密に近いものを簡単に閲覧出来るわけもない。




それに……。





「こういう時だけはアリスさん、固いんだよな……」




散々色々と俺に国家機密を話してきたくせに、研究所のデータを見せるのは駄目だとアリスさんは言ってきた。




駄目なら研究所に連れていかなければ良いのにと思ったが、あれは俺が自暴自棄になっていたのを止めさせる為だった。





というより、あれは風間さんが強制的に俺を連れ出したんだけど……。





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