甘いあまいイチゴの香り

私、自分の気持ちばかりで菫ちゃんの気持ちなんて考えもしなかった。


いつ告白しようなんて考えてる場合じゃなかったんだね。

菫ちゃんにとって、私は邪魔でしかないじゃん。

そんな私が告白なんてしたら、菫ちゃんはもっと嫌な思いをするよね。


ごめんね、菫ちゃん。

ごめんなさい。


私、ちゃんと冬馬くんから卒業するよ。

二人の幸せ願えるように、ちゃんと諦めるから、
今だけ、今だけ冬馬くんを想って泣かせて。。。


22年分の思いは中々消えそうにないけど、
それでも二人が並んでいるのを見ても笑えるようになるまで、頑張るから。



忘れよう。


大好きな菫ちゃんと、冬馬くんの邪魔にはなりたくない。

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