甘いあまいイチゴの香り
6.


「ん……っん、ふぁぁー。」


カーテンの隙間から明るい日差しが入り
眩しくて思わず目をしかめた


お腹に暖かい腕のぬくもりを感じて、昨日のことは夢なんかじゃなかったんだと実感すると、
やっと落ち着いていた胸の高鳴りがまた暴れだす



私、冬馬くんの彼女になったんだ……


やっと、やっと思いが通じたんだよね、、、


まだスースーと寝息をたてる冬馬くんの寝顔を見つめる。


ほんと、綺麗な顔。睫毛も長くて、形のいい唇。
柔らかそうな髪を一撫でしてから、そっとベッドを降りた。

キッチンに入り、朝ごはんとお弁当を作る。
今日、私は休みでも冬馬くんはお仕事だからね……


次の冬馬くんのお休みにはデート出来たらな……。



テーブルに朝ごはんを並べ終えると、ガチャりと寝室のドアが開いて冬馬くんが起きてきた。


「冬馬くんおはよ。ご飯できてるよ。」


「ん……ありがとう。顔洗ってくるね」


眠そうな目を擦りながら洗面所へと向かう冬馬くんを見送り、珈琲メーカーで珈琲を落とす。


「ッキャっっっ」

珈琲が落ちるのを待っていると、後ろからぎゅっと強く抱きしめられる


「んーー、桜の甘い匂いがする。
桜おはよ。今日も可愛くて食べちゃいたいよ。」


んなっ!!!


何!?


振り替えると甘い瞳でニコニコとこちらを見ている冬馬くんと目があう。

ん?と首を傾げている姿がまた色気が駄々漏れ……

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