君の本気に触れた時…
後輩くんとの関係
いつもと同じ電車がホームに滑り込んできた。

朝のラッシュ時、この駅に降りてくる人はほとんどなく人の波に乗り私達も押されるように車内に乗り込んだ。

電車って定員オーバーとかないのかな?

エレベーターのようにブーっと音が鳴ることはないよなぁなんてくだらない事を考えながら立っていた。

社会人になってから、4年間続くこの朝にも最近は少しだけ変化があった。

彼と再会してから…

毎朝、私の隣にいてくれる彼のおかげか…時々あった痴漢がなくなった。

きっと彼のおかげだと思う。

毎朝、この混雑しずきな電車の中でも私の体が他の人に押されることがないように、私が苦しくないように私の顔の横に突かれた彼の腕で守ってくれていたから。


目的地に着いてからも、それは変わらない。

彼は私の隣を確保しながら会社までの道を二人で歩いて出勤していた。


家も近所で、会社も同じで、もともと知り合いで…

一緒に通勤しているわけではなかったけど、自然とそうなっていた。
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