「宿泊研修?」



4月も終わりに近づき、段々と暖かくなってきて、花粉も飛び散る今日この頃。


宿泊研修の季節がやってきました。



「と言っても普通の宿泊研修じゃないんでしょ?」



「山で色々なことをするらしいわ」



「ちなみにそれは班活動ですか……」



「当たり前じゃない。むしろ交流が真の目的なんだから」



入学して約2週間。


土曜日もやるぞ!という佐伯さんのやる気のある発言により、私はかなり上達しました。


そりゃあもう二刀流が苦手だったあの頃の自分は一体どこに行ったのか、というくらい。


だけど、ずっと誰も来ない裏庭で訓練し続けているおかげで、私は未だ落ちこぼれ扱い。


そんな私が果たして班のみんなと上手くやっていけるのか!?


いや、無理でしょ。



「助けてよ花音んんん」



「出席番号で決めるなら一緒になるかもね」



「祈ろう」



私の唯一の友達、花音は学年で1人だけという希少な飛行を使えるおかげでクラスに馴染みまくり。


見た目は、このクラスには割と大人しい部類に入るので違和感はあるが。


でも私なんて、スカートは指定よりも短いものの、未だ制服はちゃんと着て、髪も真っ黒。


通学路ですれ違うおば様たちに珍しがられる位真面目な格好だ。


多分それもあって誰も話しかけてくれないんだと思う。


クラスに1人はいる地味な真面目ちゃん。


それが私。

この作品のキーワード
ファンタジー  魔法  魔法使い  美男美女  最強  異世界救出  学校