瞳を逸らさず見つめていると、ガーネットは腰に差していた剣を抜いて…。
スッと俺に剣先を向けるように構えた。


「……この度の戦。
魔法ではなく、剣での勝負を提案致します。」

そう言う彼女にザワッと驚いた様子を見せるのは俺達ではなく、水の軍の方だった。

しかし、ガーネットは俺を見据えたまま言葉を続ける。


「…私は。……。
私が剣を学んだのは、ある人への想いからでした。
その人の力になりたい、役に立ちたいと…。
必死に、今日まで積み重ねてきました。」

それは、まるで愛の告白のような…。
ガーネットからの決意の言葉だった。


「……だから。っ…。
魔法は使わず、水神の力は借りず…。
自分自身の力で決着をつけたいんです。」

俺達は、同じ気持ちだった。

炎と水の…。
国の戦いではなく、俺とガーネットの戦い。
己の全てを懸けた、戦い。