【翌日/元水の砦】

国へ戻る前に、俺達は疲れた身体を癒す為に一旦砦へ立ち寄り一晩明かす事にした。

国に戻ったら、俺には…。
いや、俺達にはたくさんの問題が待っている。
中でも一番の難問は、父上の事。
俺が炎の力と国を継がずに独立したいと伝えたら、きっと反対されるだろう。


いや、それだけならまだいい。

勝手な判断で水の国との停戦にした件も重なって、父上の逆鱗に触れれば…。
大国である炎の国を敵に回す事になる。
そうなれば俺だけの問題ではなく、みんなの命に関わる問題だ。


「…眠れないの?クウォン。」

「!…ガーネット。」

夜。
なかなか寝付けず屋上で風に当たっていると、いつの間にか傍に来ていたガーネットに顔を覗き込まれる。
水晶のように透き通った彼女の水色の瞳に見つめられると、嘘がつけない。