いつもより早い朝の時間に設定した携帯のアラームが枕元で鳴り、寝起きでぼうっとしたままそれを止める。
体がだるいけど、会社に行かなきゃ……。そう思いながら首を動かして隣を見ると、由佐さんはまだ目を閉じている。

うう……下着はつけて寝たけれど、朝から素肌を見られるのは恥ずかしい……!
わたしはそっと起き上がってベッドから抜け出そうとしたのだが、

「……おはよう」

「きゃっ!?」

腰のあたりを指で撫でられて、ビクッと肩を揺らしたわたしが慌てて振り返ると、前髪を撫で上げるようにしながら眠そうにしている由佐さんと目が合った。

「ど、どこを触っているんですか……!」

「……なんだよ、いまさら。昨日散々触っただろ?」

口もとを緩めた彼にカアッと全身が熱くなったわたしは、居た堪れない気持ちになってシャツを探す。
ベッドで想いを確かめ合ったあと夕食をとり、シャワーをかりてまたベッドで……次の日仕事だというのに、由佐さんの部屋に泊まってしまった。

「着替えが必要だよな。車で君の家に寄るから、一緒に出勤しよう」

シャツを着てボタンをとめるわたしにそう言った由佐さんは、ボクサーパンツ一枚で部屋の中をうろうろする。
ダメ、彼のほうに顔を向けられない!と思い、「あ、ありがとうございます」と彼を見ないでお礼を言った。

この作品のキーワード
オフィスラブ  意地悪  課長  上司  猫かぶり  バーテンダー  じれじれ