冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
そんなわたしをクスクス笑う由佐さんがやっと着替えて、ふたりで部屋を後にし、わたしの自宅まで車で向かった。新しい服に着替えたわたしは、支度の合間にとりあえず夏穂子へ《由佐さんの付き合うことになりました》と、メールをした。

由佐さんのことで夏穂子はいつも話を聞いてくれたし、応援してくれたから報告しておきたかった。
詳しいことはまた今度、会ったときにゆっくり話そう。

急いで支度を終えたわたしは、車で待っていた由佐さんと合流して早めに会社へと向かった。
そしてふたりともコンビニでおにぎりと飲み物を買って、給湯室のソファで朝ご飯を食べはじめた。

すると、部屋で送ったメールに気づいたのか、夏穂子から《えっ!? どういうこと、なんで!?》と、驚いているメールが届く。
《おめでとう、やったね! もうわたしまでうれしい!》という祝福するメッセージも送ってくれて、お茶を飲みながらそれを眺めていると、電話までかかってきた。

「君の携帯、さっきから鳴りすぎじゃないか?」

「い、いや、あの、夏穂子からずっと連絡が……」

不思議そうにわたしの携帯を見ている由佐さんに気恥ずかしくなったわたしは、これは出ないと鳴りやまないと思い、電話に出た。
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