ガード
日常
それでも当たり前に日はめぐる。

今日も朝から水浦一郎のガード、ガード、ガード。

休む暇はないに等しい。

だが一つだけ変わったことがある。

翔から時たまにLINEが来るようになったことだ。

彼氏いない歴がかれこれ23年になる私にとって、この変化はどう対応すべきか迷うものがあったが、彼とのLINEが私自身を楽しませてくれていること確かだ。

そんなことを考えているうちに、私のスマートフォンがピロリンとかわいらしい音を立てて、翔からのメッセージがあることを告げた。

『仕事お疲れ様』

この一言で疲れが吹き飛ぶ。

急いで返信を打つ。

『ありがとう。翔は今日も家業手伝い?』

翔の返信は早いのだ。

すぐに既読がつき、返信が来る。

『うん。』

『手伝いじゃなくて、もう少ししたら自分の会社持ちたいわ、俺。』

相変わらず、翔の家は凄そうだ。

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