好きな人を誘拐してみた。
タイムリミットまであと…
それから1週間は定時に帰って

朱子さんと一緒にいた。

ずっと、ずーっと。

いなくなってしまうのが怖くて

ずっと抱きしめていた。

まだ朱子さんはこの手の中にいると

実感していたくて。

「スースー」

朱子さんは僕の腕の中でよく寝る。

「朱子さん。
寝るならベッドで寝ましょう」

「んー。
めんどくさ…。」

そして朱子さんは結構なめんどくさがり屋

ってことが分かった。

たまに動くのがめんどくさいとか

言っている。
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