肉食御曹司に迫られて
まじまじと観察している奈々を、湊は笑いながら見ていた。

「観察終わった?いくつに見えた?」
と少し、不敵な笑みを湊は見せた。

「うーん、…内緒!!」
奈々も笑って答えた。


プルル・・プルル・・
携帯の音が響いた。

「俺だ。」
というと、湊は携帯を取り出し、立ち上がり電話にでた。

そして、少し離れたところで、少し話しをしていた。
「奈々ちゃん、ごめん!さっきの友達だった。どこにいる?って。」

「そりゃ、そうだね!これ、ありがとう!」
奈々は、ノンアルビールのカップを顔の横で、ゆらすと笑顔を向けた。

「こちらこそ、楽しかった。」
湊も笑顔で手をヒラヒラさせる。

「じゃあ」
と言うと、たぶん会うことのない人に奈々は手をふった。

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