イジワルな副社長に恋してる!

今日のレッスンの最後は水澤さんだ。
絢香は、少しドキンと胸が高鳴った。

こないだ、食事に行ってから、1週間ぶり。

コンコンとノックが聞こえて、
今日もスーツの晃が入ってきた。

「よろしくお願いします。」
と言うと、さっとピアノに向かった。

(- ピアノに向かう時は真剣そのものだな…。)

レッスンが終わると、
「先生、相談があるんだけど、この後いい?」

「わかりました。」
平静を装って答えた。
「また、前のカフェにいるから。」

(- うーん、今度はなんだろう。でも…なんか断れない。)
絢香は大きく息を吐いた。
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