失礼男の攻略法

自分に言い聞かせて、

「ほんと、恋愛って苦手分野で。だから、初めての時に言われたこと当たってるんですよ。恋愛できないの、お兄ちゃんのせいなんかじゃなくって、私自身に問題があるって」

ヘラヘラと笑って見せる。

だけど、これ以上耐えれる自信もなくって、

「なんか今日緊張してた分、酔いがまわってきちゃいました。ごめんなさい。ブレスト、次回こそリベンジしたいので、よろしくお願いします」

そう言って立ち上がった。

最後に思いっきり笑ったつもりだったけど、ちゃんと笑えていたか不安だ。

去り際に目に入った失礼男の顔が、びっくりした顔でも、困った顔でも、怒った顔でもなくって、なにかを耐えているような顔だったから。


せっかく仕事で認めてくれようとしているのに、なんておバカな期待をしちゃってたんだろうって思う。

襲ってくるのは、無謀な相手に恋心を抱いてしまった後悔ばかりだった・・・・。



< 177 / 225 >

この作品をシェア

pagetop