いつの間にか、溺愛。
そして、デートする。

_____今日は一段と疲れた。

帰宅して、ふと携帯を見るとメールが1件。

『今日はありがとう。デートいつする?』

この人は真面目に言っているのか?

これは茶化しているわけではないのか?

もう、干物女には理解不能で。

とりあえず思った事をそのまま送ってみる。

『正気ですか?』って。

何とも可愛らしくない返信だな。

我ながら…… 偏屈極まりない。

すると思いがけず携帯が鳴った。

〜♪

「……も、しもし?」

「さっき俺、ちゃんと口説いたよね?」

「いや、夢でも見ていたのかと… 」

「はぁ〜 今はちゃんと起きてる?」

受話器越しから微かに笑い声が聞こえた。

「とりあえず、来週は暇?」

「……うん。」

「ならお昼頃、迎え行く。どこ行きたい?」

「どこって聞かれても… 久しぶりすぎて…… 」

「なら、勝手に決めていい?」

「その方が助かります」

結局この流れ。デート行くのか…
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