いつの間にか、溺愛。
愛される覚悟
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____

「お、お邪魔しますっ… 」

「どうぞ。全然帰ってないから散らかってはないと思うよ〜」

結局、蒼の自宅に行くことになったのだが。

まぁ、なんとも高層マンション。

いくつものセキュリティーを潜り抜けてから、やっと玄関までたどり着いた。

……というとは大袈裟かもしれないが、私にはそれほどの立派なマンションだ。

部屋に入るや、最上階ともあって窓から見える絶景。

モダンに仕上げられた部屋にはホコリひとつ落ちていない、まるでモデルルームの様だ。

「適当に座って。なんか飲む?」

「お、お任せします」

「ふっ… 鈴?」

「ん? っあた!」

近づいてきた蒼からのデコピン。
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