おはよう、きみが好きです

どうしても会いたくて

《泪side》

八雲からゲームを借りた夜、あたしは学校から帰ってくると、ゲームをすることにした。


ーーバンッ、バンッ、バンッ!!


『ギャッ、ギャーッ』


「ひぃぃ〜っ、ゾンビが来る!!こっちに来るぅぅっ!!」


気色悪い声出さないでよっ。

半泣き状態で、Aボタンを連打する。

ご飯とお風呂を済ませたあたしは、部屋で一人、叫びながらゾンビを撃ちまくっていた。


まさかっ、こんな怖いものだとはっ!

自分で探検しながら進むタイプで、なかなかにリアルなんだよね、このゲームっ。


ーー♪〜♪〜♪


すると、バイブの振動と共に、携帯の着信が鳴る。

ゾンビ迫ってる、こんな忙しい時にっ。

そう思いながらも、八雲かもしれない……。

そう思ったら、すぐにゲームを中断して、携帯の画面を確認する。



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