ソウル・メイト
安藤先生
「国枝さんもそのうち慣れて、1日3軒は行けるようになるわよ」と斉木さんに言われたように、数をこなすうちに、だんだん慣れてきたのだろう。
最初の頃は1日1軒、2人がかりで作業をしただけで、心身ともにクタクタに疲れていたのに、2年経った今では、掃除・洗濯・片づけのスタンダードコースだけなら、1日2・3軒を私一人だけでラクにこなせるようになった。

散らかり放題の汚れ部屋を見て呆然としている、初日の後輩の姿を見て、「あぁ私も最初はそうだったな」と心の中で苦笑を浮かべつつ、今では私が「さあ仕事を始めましょう」と後輩に呼びかけ、教えながら仕事をする立場になっていることに、改めて月日の経つ早さを実感している。

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