マ王の花嫁 
生みの父であるドレンテルト王からの・・・“申し出”に承諾はしていないものの、王宮内に軟禁されたも同然の状態になってしまった私は、仕方なく、姫(プリンセス)教育を受けることにした・・・と言うより、今の私には、姫教育を受けるしか、選択肢がなかった。

ドレンテルト王家やラワーレ王国の歴史、王宮で働く人たちの役職と仕事内容、近隣諸国との関係を学ぶより、王宮の庭園にある花や植物の名前を覚える方が、何十倍も楽しいんだけど・・・突然話をふられても、無難な受け答えができる程度のポイントは、どうにか抑えた。

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