マ王の花嫁 
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「それからもう一つ。其方は俺亡き後、代わってロドムーンを統治する気でいたようだが。俺は領土が増えようが減ろうが、それに対して一喜一憂しない故、其方に我が領土をくれてやっても別に構わんとは思っていた。しかし、だ。この程度の領土すら、全うに統治できていない其方に領土をやれば、そこで暮らす民の行く先が、非常に困難なものになるのは明らかだ」
「な、何だと!さっきから黙って聞いておれば・・若造のくせに言いたい事を言いおって!」

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